すぐに娘を怒鳴って叱りつける父親でしたが
「本当はどうなりたい?」
「自分にとって何が大事?」
という問いかけに対して出てきた答えは
本当は娘と一緒に笑顔で過ごしたい
娘がまだ小さかった頃のように仲良く楽しい時間を過ごしたい
でした。
浮かんできた具体的なシーンが子供がまだ小さかった頃、母親が一時入院していた時にしばらく娘と2人で僕の実家で生活していた頃の事でした。
当時3、4歳だった娘にとっておじいちゃん、おばあちゃんがいるとはいえ母親と離れて暮らすのは相当に不安だったはず。
そんな環境の中、娘が頼りにできるのは父親である僕だけでした。
でも僕は仕事を休むわけにいかないので娘が見ていない隙にさっと仕事に行きました。
仕事が終わり娘が寂しがっているだろうと早足で帰り
「ただいまー」とドアを開けると娘は走って僕に飛びついてきました。
そして一緒にお風呂に入ったり、一緒に布団に入ってからもその日あったことなどを笑顔で嬉しそうに話してくれました。
その時の感覚がよみがえったのです。
今この子にとって心から頼れる存在は僕だけなんだ。
僕がこの子をしっかりとみてあげなくては。
しっかりと受け止めてあげなくては。
そして今も
あの時のようにしっかり娘を受け止めて話を聞いてあげたいんだ
仲良くしたいんだ。
そして僕にとって大切なものは
あの時感じた親子としての一体感や幸福感だったんだという事に気づきました。
このように自分に対する問いかけによって、自分では忘れてしまっていた気持ち。
でも潜在意識の中にしっかりと刻み込まれていた感覚・感情を思い出す事ができるのです。